ホテルで朝食をすませて、街へ出る。
あの城塞へ向かいます。
どんどん強くなる陽射しのもと急な坂道をのぼり、やっとメヘランガル城塞のふもとへ。圧倒的な存在感。
▶ Mehrangarh Fort, Jodhpur
麗しい音楽のおもてなしをうけたりしながら、まだまだ道をのぼり…。
やっと門をくぐる。
城塞の北西にはバラモンの街。
はるか南東には、この城塞を築いたマハラジャ一族の家。
当世マハラジャは、あの宮殿より毎日この城塞を眺めているという。
何代にも渡って築いてきたものへの尊敬と誇りに満ちあふれた強い洗練が、城塞の内外に溢れる。
太陽の下で行われる、マハラジャの戴冠式。
彼らは、太陽の直接の子孫だという。
フール・マハル。花の宮殿。
馬をあやつり、剣で戦う、士族の誇り。
……ラージプート族にとって、阿片は重要なものでした。
戦士はたっぷり阿片をすって、戦地へ赴きました。
今でも重要な儀式には阿片が用いられます。
マハラジャたちの築いてきたもの、守ってきたもの。
向かいの丘から静かに見守られる、メヘランガル城塞。
ジャスワント・タダ。
マハラジャや親族の墓廟が並ぶ。永遠の静けさと穏やかさ。
▶ Jaswant Thada
そして、坂を降りて城下町へ。
ジョドプル。
城下町の優雅な午後。
ジョドプルの黄昏。
乾いた風は、思いのほか冷たくて。
夕食は、昨夜と同じレストランへ。
それぞれのボウルに詰まった、濃厚な世界を今夜も満喫。
たっぷり買い物を済ませた親族一同や、他のお客さんを見るのも楽しく。
今夜は結婚のお振る舞いのよう。
親族のパレードの先頭をきるのは、少年の太鼓と鐘。
細くうねる路地を練り歩く。